理事長基本方針 

一般社団法人気仙沼青年会議所2019年度理事長 武田 哲也

~はじめに~  

 気仙沼青年会議所(以下気仙沼JC)は昨年度創立50周年という大きな節目を迎えました。1969年に明るい豊かな地域を目指し、志を同じくする69名により全国で423番目に活動を開始した気仙沼JCは、地域に対する熱い思いを連綿と受け継ぎ、時代の流れを捉えながら地域が抱える課題の解決に向けて様々な事業を通じて地域発展に取り組んでおります。しかし、我々が活動している気仙沼、南三陸地域には東日本大震災からの復興、人口減少、少子高齢化、若者の都市部への流出による働き手不足等、まだまだ多くの課題があります。その課題を解決するにはまずは我々が地域を牽引する人財として意識を変え行動を起こすことが必要です。気仙沼JCは市民意識の変革に向けた政策立案実行団体として、これまでも地域の課題に真摯に向き合い、率先して解決に向けた運動を展開してきた団体であります。さらに我々の運動を進化させ、より良いまちづくりに向けて、創立50周年記念式典にて『挑戦する「ひと」が創る夢溢れ誇れるまち気仙沼』という10年ビジョンを掲げました。社会情勢や我々が置かれている環境が目まぐるしい速さで変化する時代の中でこのビジョンを実現するには、まずは会員一人ひとりが意識を変え、成長し能動的に行動していくことで、さらにその周りの人の意識を変えていき、その連鎖によって我々の運動が拡がり市民からの共感を得られ、みんなが誇れるまちづくりへつながると考えます。そして、我々は青年経済人としても自社の発展から地域活性化へ取り組む必要があります。先行き不透明な経済の中で今後、新たな価値観として社会的課題の解決が新たなビジネスチャンスの創出や企業価値を高めることにつながる可能性があります。2015年9月に国連のサミットにて採択された誰一人取り残さない持続可能な社会の実現に向けて17の目標と169のターゲットにより構成されているSDGs(持続可能な開発目標)は、既に国内でも大手企業のみならず、中小企業での取り組みも始まっています。まずはSDGsへの理解を深めるとともに、我々の運動が社会的課題の解決につながっているのかの指標の一つとします。組織の長として覚悟をもって誰よりも率先して行動して気仙沼JCを牽引し、会員の成長につながるよう寄り添い、理事長という重責を全うしていきます。自然豊かで魅力溢れる地域を未来へつなぎ、今を生きる我々も未来を担う子供達もみんなが笑顔で暮らせる明るい豊かな地域の実現に向けて一年間全力を尽くします。

Change Myself

青年会議所は市民意識の変革を行い、明るい豊かな社会の実現を目指し活動している団体であります。時代の変化を的確に捉え我々の運動を広げ、市民意識の変革を行っていくには、まずは地域を牽引するリーダーとなる我々の意識を変革し成長しなくてはいけません。青年会議所の活動には自身の成長につながる機会が沢山あります。LOMの活動のみならず、学びの視野を広げれば宮城ブロック協議会、東北地区協議会、日本青年会議所、さらには国際青年会議所の活動まであり、それぞれLOMの活動では体験出来ない多くの学びと成長の機会があります。ただし、それらの機会を捉えて成長に変えるのは自分自身の意識が変わっていなければ出来ません。意識を変える第一歩は気づくことです。そして気づきから学び、行動していくことで成長へとつながります。会員一人ひとりが活動の中で得られる気づきを大切にし、常に学ぶ姿勢をもち、行動していくことで自身の成長につなげられ、我々の運動もより効果的に行われるとともに、地域への影響力も高めることが出来ます。会員皆さんの成長がLOMを変え、自社を変え、地域を変えることで輝くまちの未来へとつなげましょう。

人財育成

私達は家庭でも会社でも互いに支え合いながら暮らしています。地域をより良くするのも企業を発展させるのも人です。まさに人が財であり、私達一人ひとりが地域にとっての財になります。昨年度、気仙沼JCでは多くの新入会員を迎えることができました。しかしその結果、入会3年未満の会員が半数を超えているのも事実です。我々がより地域に必要とされる団体となるには、50年という長きに亘り能動的に行動する若きリーダーとして先輩諸兄がつないできた歴史や伝統、青年会議所運動の意義や我々が何を目指し活動をしているのかをあらためて会員一人ひとりが理解していただくことが必要です。地域の未来を切り開くJAYCEEとして自覚をもち、郷土愛に溢れ、自分たちの住む地域の課題を自分事として捉え能動的に行動する人財の育成をしていくことで、LOMの活動もより効果的に行うことが出来ます。そして会員のほとんどが、会社では経営者かそれに準ずる人です。会員それぞれが、青年会議所の活動の中で自己研鑽に励み成長した姿を自社や地域で見せ、行動していくことで青年会議所への共感を広げるとともに、青年会議所以外の活動でも地域を牽引するリーダーとして活躍できると考えます。人は人との関わりの中で意識を変え成長していきます。様々な価値観をもった人が集まる青年会議所はこれまでの自身の価値観を変え、視野を広げることができる絶好の学びの場です。貪欲に学び成長していきましょう。

青少年育成

青年会議所運動の大きな柱の一つとして青少年の健全な育成があります。地域にとって一番の財産は地域の未来を担う子供達であり、地域の魅力を理解し、地域のために自分に何ができるか考え、夢や希望をもって成長する子供達が増えれば地域の未来は輝かしいものとなると確信しています。豊かな自然に囲まれたこの地域には他に誇れる魅力が沢山ありますが、それを理解している子供達がどのくらいいるでしょう。子供達が生まれ育った地域に魅力を感じ夢や希望をもって成長できるような体験の機会を提供するのは我々の責務です。インターネットで必要な情報や知識が簡単に得られる現代において、子供達に地域の魅力を感じてもらうには、実際に見て触れて感じる実体験をしてもらうことだと考えます。学校では体験出来ない職業体験として、気仙沼JCでは働き、賃金を貰い消費する社会生活を実体験できる気仙沼キッズワークタウンを本年も行います。本年はより地域色の強い職業体験を通じて働くことの楽しさのみならず、厳しさを感じるとともに、地域で働く人の思いを直に聞くことで職業観を育み各職業の魅力を知ってもらい、子供達が将来この仕事をしたい、この地域で働きたいという夢や希望をもってもらえる事業にしていきます。

社会開発

我々は明るい豊かな社会の実現に向けて運動を展開しておりますが、この地域が抱える課題は人口減少に少子高齢化、若者の都市部への流出による働き手不足等多岐にわたっており、これらを解決するには我々だけでなく地域全体で取り組む必要があります。この地域には我々の他にも東日本大震災後に多くのまちづくり団体が活動していますが、まずはこの地域に根差し活動を続けてきた我々が地域の課題と真摯に向き合い地域に必要とされる団体でなければなりません。そして我々が中心となり、地域のハブ的役割も果たし、行政や他団体とさらに交流を深めながら次の段階として協働し運動を展開していくことで、多くの市民を巻き込み、地域の課題解決に向けた当事者意識の醸成を行います。そして、社会の最小単位と言われる家族の絆を深め、家族の大切さを再認識していただくために、普段なかなか言えない親への感謝の気持ちを川柳に乗せて伝える親守詩を本年も開催致し、笑顔が溢れ幸せな家族を増やし、より良い地域づくりに貢献していきます。

会員拡大

会員拡大は創立以来、我々の基本運動であり組織の根幹をなす継続事業であります。会員拡大に成功するということは「この地域をより良くしたい」と思う仲間が増えることでより力強い運動の展開につながり、この地域を変える可能性が高まります。昨年度、目標に掲げていた34%拡大を達成し多くの新入会員を迎えることができ、LOMも非常に活性化されました。この勢いをさらに加速させ、より我々の運動を拡げるためにも二年連続34%会員拡大を目標として活動していきます。人口減少が課題となっている中でこの目標を達成するには既存の手法だけでなく新たな人財発掘の可能性を模索するとともに、会員一人ひとりが意識を変え、自分事として会員拡大に取り組み、会員候補者に対してJCの魅力を伝えられることが必要になります。LOM一丸となって多くの同志を迎えましょう。

気仙沼みなとまつり

気仙沼JC設立のきっかけとも言われており、我々の活動の中でも一番注力する事業と言っても過言ではないのが気仙沼みなとまつりです。東日本大震災の発災した2011年もまちを盛り上げ、市民の皆様を元気にするために先輩諸兄の皆様のご尽力により行われてきました。プログラムの中でも打ちばやし大競演として参加する海上うんづらは一般参加の市民とともに作り上げる我々のおまつりの一番の華であり気仙沼みなとまつりの顔と言っても過言ではありません。復興工事の影響を受け、思うような形での開催がなかなかできない今だからこそ、先輩諸兄がつないでこられたおまつりに懸ける熱い思いを受け継ぎ、次の時代へつないでいけるよう主催団体の一つとして本年もおまつりを盛り上げ、市民の皆様が笑顔になり元気を与えるとともに、誇りに思っていただけるような最高のおまつりを作り上げるために、本年は、例年以上に早い段階から計画準備に取り組まなければなりません。一人ひとりが意識を変え自らの役割を果たし、LOM一丸となり取り組んでいきましょう。

JCの発信力の向上

JCが何を行っている団体かを理解している市民はどれくらいいるでしょうか。そもそもJCという言葉を知っている市民がどれくらいいるでしょうか。残念ながらそう多くはいないのが現状です。地域の課題に真摯に向き合い解決に向けた事業を行い、多くのまちづくり団体がある中で他のどの団体よりも地域のために活動していると確信しておりますが、認知度が上がらないと我々の運動を拡げることができません。今年度は多くの市民を巻き込みながら活動し、多くの共感を得て、我々の運動への理解者を増やすことで認知度向上につなげます。そして、今年度はAWARDSJAPANへ挑戦し、我々の運動がより市民目線で行われる一助とします。様々な情報が溢れるインターネット社会において、発信する情報を誰に見てほしいのかというターゲットを明確にし、ホームページやSNSを効果的に活用し我々の活動を広く発信することで多くの市民の共感を得られるよう発信力の向上に努めていきます。

~結びに~

青年会議所での学びはどれも掛け替えの無いものばかりです。私は2011年に入会し多くの経験と学びの機会をいただきました。これまでの活動の中で多くの失敗も経験しましたが、先輩や仲間に支えていただきながら成長し、今日まで活動してきました。今年度は理事長として会員の皆様を牽引し一人ひとりの成長の手助けになれるよう寄り添い活動していきます。私の人生の中で唯一自慢できるものは、これまでに出会い関わっていただいた全ての人です。その中でも特別なのが青年会議所で出会った仲間です。活動の中で互いに切磋琢磨しながら成長へつなげていける仲間ができるのは青年会議所しかないと思っています。失敗を恐れず積極的に活動に参加することで会員一人ひとりが地域に必要とされる人財への成長につながります。そのような人財が増えることで我々の運動が拡がり、意識が変わり能動的に行動する市民が増えることで地域をより良く変え、次の世代へつないでいくことができます。まずは我々が笑顔で楽しく暮らせる地域でなければ大人の背中を見て育つ未来を担う子供達は夢や希望をもって成長することはできません。限られた時間の中で素晴らしい仲間と共に、貪欲に学び自身の成長を輝くまちの未来へつなげよう。

 

気仙沼JC10年ビジョン

『挑戦する「ひと」が創る夢溢れ誇れるまち気仙沼』

 

 気仙沼JC運動指針

・市民が主体的にまちづくりに取り組むまちの創造

・子供たちが夢や希望をもてるまちの創造

・まちに必要とされる魅力ある気仙沼青年会議所の創造