理事長基本方針 

気仙沼青年会議所 2018年度 理事長 尾形 長治

~はじめに~

 明るい豊かな社会を創造する目的をもった青年会議所(以下JC)運動に志を同じくし、地域を愛し、青年としての可能性を追求しようと意気に燃えた青年が集い一般社団法人気仙沼青年会議所(以下気仙沼JC)は創立され、本年で50周年という大きな節目の年を迎えます。これまでの50年という半世紀にわたり、多くの先輩方が自己の利益を考えず、まちのために汗を流し運動を展開してきました。これまでの多大なるまちづくりへの貢献、卒業後も気仙沼JCで培った経験をいかし、まちでご活躍中の先輩方の姿には敬意の念を抱かずにはいられません。今、我々がこうして気仙沼JCで活動できることは偉大な先輩方が築き上げてきた礎があるからということを忘れてはなりません。
私が気仙沼JCに入会したのは2012年の12月のことです。30歳という年齢に達し、社会やまちに何か貢献できることはないかと考え始めていた頃、お世話になっている先輩から声をかけて頂き、仮入会期間を経て正会員となりました。初めの1年は和気藹々とした会の雰囲気に楽しさを感じ、事業や例会は自身にとって学ぶこともあるなと思う気持ちくらいで、行きたいときには参加するくらいの1年間でした。そのような自分の状態の中、JC活動に熱心な先輩方の姿勢をみて、何故ここまでJC活動に情熱を注げるか理解は出来ていませんでした。その後、2年目に事務局長の役職を頂き、三役会、理事会に出席することにより、先輩方がこれまでには見せたことがない姿で侃々諤々と議論を交わす姿をみて、それまで私が参加していた例会や事業の裏にはこれほどまでに熱い議論が交わされていたのかと衝撃を受けました。その後、2年間の委員長、専務理事、5年の中で4度も理事としての機会を頂き、その度に違う立場から多くのことを学び、仲間たちとの友情を育み、いつの間にかJC活動に情熱を燃やす自分がいました。そしてこの度、第50代理事長という名誉ある役職を頂きました。理事長は文字通り組織の代表であり、皆の模範となり、LOMを力強く牽引し、愛情を持って寄り添う存在でなければなりません。これまでにはない重責を担うにあたり揺るぎない覚悟と信念、何より情熱をもって1年間挑戦を続けてまいります。

 

~誠心誠意~

 誠心誠意という言葉は「真心をもって人と接すること」、「真心をもって物事に取り組むこと」という意味があります。ビジネスの場などでよく使われる言葉ですが、本当に誠心誠意を実践できているのでしょうか。どこかで打算的な考えをもってしまっているのではないでしょうか。戦後まもない荒廃の中、「新日本の再建は我々青年の仕事である」とした高い志で誕生した日本初のJCである東京青年商工会議所。そして、「社会、企業活動を通じて自己の研鑽に励み、旧来の規範を脱して新しい時代の創造のために若い情熱を傾注し社会の発展に貢献しよう」という理想を掲げ50年の歴史をつないできた気仙沼JC。先輩方はまちのため、人のため、自らの修練のため、自らの利益を考えず誠心誠意運動に取り組んできたのです。非常に厳しい時代に直面している我々は、責任世代として輝かしいまちを未来に残していかなければならない今こそ、偉大なる先輩方のように一人ひとりがJEYCEEとしての自覚と責任をもち、真に誠心誠意まちのため、ひとのため、自分自身のために進んでまいりましょう。

 

~会員の人間力向上~

 現在気仙沼JCの会員は入会3年未満の人間が大半を占めています。先輩たちが連綿とつないできた歴史や伝統、また、JCI CREEDに記されているJCの基本的な理念や、若い人々が集まって自己啓発、修練を行う場であり、培われた力を用いて地域社会に奉仕するというJC運動の本質を理解しないままに活動をしている会員が増えているのが現状です。本年は50周年という節目の年であり、いまいちど気仙沼JCの歴史や伝統、JCの理念やルールを理解し、一人ひとりがJAYCEEとして品格ある行動をし、JC運動を展開していかなければなりません。また、近年、少子高齢化、都市化、情報化社会の急速な発展などに伴い我々を取り巻く環境は急速に変化していて未来を見通すことが難しい状況です。そのような中で我々は時代の変化にも対応し未来を切り開いていける人間力を培っていく必要があります。我々はJAYCEEであると同時に青年経済人でもあり、仕事の時間をJCに使うこともある以上、JCで高めた個人の能力を、会社で発揮し、地域社会の発展へとつなげていくことがJAYCEEとしてのあるべき姿です。そのためにも常に謙虚な心で何事も学ぶ機会と捉え自己研鑽してまいりましょう。

 

~未来を担う子供たちの育成~

 いつの時代も子供は地域にとってかけがえのないたからです。一人ひとりの子供たちが育ったまちを愛し、夢や希望をもって成長していくことは、必ずや地域の明るい未来の創造につながっていくでしょう。そのためにも、子供たちへの教育や、職業観の育成、地域の魅力を伝えることなど、多くの機会を提供していくことが我々の責務であります。近年、学校教育の現場では子供たちに対して様々な取り組みがなされています。我々気仙沼JCはそこでは体験できないような独自性をもった事業を展開してまいります。2013年から継続している地域の子供たちの職業体験事業である気仙沼キッズワークタウン。気仙沼市総合戦略の青少年育成において取り上げられる事業へと発展しました。行政の協力をいただきながら、このまちで働く人の人間的な魅力と仕事の中身の素晴らしさ、まちの魅力を子供たちに伝え、子供たちが気仙沼のことを誇りに思い、大人になったらこのまちで仕事をしたい、いつかこのまちに帰ってきたいと思えるように、そして何より、未来へ大きな夢や希望をもってもらえる事業にしてまいります。

 

~社会開発~

 明るい豊かな社会の創造を理想とするJCは地域社会において密接な運動が基本であり、地域から信頼され、必要とされる団体でなければなりません。現在は、時代の変革とともに地域社会の求めるものが多様化・高度化しています。その中で我々は地域の問題を掘り起こし、リーダーシップをもってその問題を解決しなければなりません。そのためにも地域行政や、市民を巻き込んでまちづくりを行う必要があります。近年は数多くのまちおこしを目的とした地域団体が活発に活動しています。そのような地域団体とも交流を深め、我々の運動の質の向上と幅を広げていくことも必要です。JCの運動はまちのための運動が大前提であるため、気仙沼JCもしっかりとまちの声を聴き、まちに必要とされる事業や例会を展開していきます。そして、気仙沼JCの提案を行政に実行してもらえるような組織へと成長して気仙沼JCの事業として2012年から続けている、普段はなかなか言えない子から親へと感謝や尊敬の思いを川柳へと込めた親守詩。今年度はより多くの市民の皆様を巻き込み、家族の大切さをまちへ拡げ、一つでも多くの幸せな家族を増やすよう事業を行ってまいります。

 

~会員拡大~

 近年、気仙沼JCの会員数は減少傾向にあり、気仙沼JC史上最少人数でのスタートとなる本年はまさに危機的状況にあります。この状況を打破すべく本年は全力で会員拡大に取り組んでまいります。JCは政策立案実行団体であり、そのために一人でも多くのまちのことを考え行動できる人間を増やしていく会員拡大は青年会議所運動の重要な一つと言えます。我々の事業や例会がより中身の良いものへ、さらに、まちへ影響力を強めていくには会員の増強は必要不可欠です。数は必ず力となり、我々の例会や事業の質の向上、まちへの運動力を高めることにつながっていきます。今年度は会員拡大委員会が中心となりますが、会員一人ひとりが当事者意識をもって全力で拡大を行い、継続的に会員数を増加させつつ組織の基盤の強化も図れ、公益社団法人日本青年会議所の会員拡大褒章基準であり、今年度宮城ブロック協議会の目標でもある33%会員拡大を達成し、ひとりでも多くの同志を増やすことで、このまちでの運動力を高めていきます。

 

 

~広報とブランド力の向上~

 我々気仙沼JCの運動や意義を知っている市民の皆様はどれだけいるのでしょうか?名称は知っているけれど何をしている団体なのかわからない、それどころか名称すら知らない。残念ながらこのような声が多く聞こえてくるのが現状です。数多くのまちおこし団体などが台頭し、このまちには「JCがある」から「JCもある」と言われる現状になっています。しかしながら私は、地域の課題を抽出し、解決策を見出し、それを実行していくJCこそがまちを変えられる力を持った団体であると強く思います。そのような団体であるためにも我々は多くのことを学び、市民の皆様の声を行政に届け実行してもらえるための知識や見識をもって運動を展開していく必要があります。しかし、どれだけ魅力的な例会や事業を行ったとしても、市民の皆様に広く伝え、共感をうまなければそれはただの自己満足に終わってしまいます。真摯にまちの声に向き合い、本当に必要とされる魅力的な事業の展開、各種メディアやSNSでの効果的な発信を続けることで市民の皆様の信頼を得ることができ、気仙沼JCの価値の向上につながると信じています。

 

 

~気仙沼みなとまつり~

 気仙沼JCは創立当初、気仙沼みなとまつりへの参加を最大の事業としていました。おまつりが衰退し、継続が難しくなっていた当時の気仙沼みなとまつり。この状況を見過ごすことが出来なかった地域を愛する先輩方が自らおまつりを盛り上げ、これを契機に気仙沼が元気になって欲しいと願い行動してきました。今でこそ主催団体として参画している気仙沼JCですが、偉大なる先輩方の歴史が今の気仙沼JCの立場をつくり出したことを忘れてはなりません。このおまつりを盛り上げることは現役会員の責務であります。東日本大震災以降、未だ復旧工事も完成は見えず、以前のような気仙沼みなとまつりが開催できない状況にありますが、この停滞感を打ち破り市民の皆様が心から楽しいと思えるおまつり、元気や勇気をもってもらえるような素晴らしいおまつりになるよう最大限の力で取り組んでまいります。

 

 

~50周年~

 気仙沼JCは今から50年前、我がまちを盛り上げようと情熱に燃えた青年たちが集い、一般社団法人石巻青年会議所をスポンサーJCとして、県内4番目、全国423番目のLOMとして誕生しました。これまでの活動において、日本JCの青少年開発推進賞部門での最優秀賞受賞、会頭重点テーマ(国際平和に関する運動)推進賞部門での最優秀賞受賞など50年の気仙沼JCの活動の中には輝かしい実績があります。先輩方は誠意をもってひたむきに運動に取り組み、悩みもがき苦しみながらも、全てはまちのために汗を流してきました。我々はこの50年間の歴史と伝統の上に、新たな気仙沼JCを作り上げるべく、自己の成長と、まちの発展に力を尽くしてまいります。本年は50周年記念式典のほか、このまちにとって本当に必要とされ心に残るような50周年記念事業を行ってまいります。

 

 

~結びに~

 JCは学び舎である。卒業し各方面で活躍をされている先輩から耳にする言葉です。私はJCという団体が、自らを成長させてくれる機会に溢れていると強く感じています。入会当初は何も分からなかった私が、先輩方の背中を追いかけ、時には壁にぶつかりながらも、今ではJC無くして今の自分はないとはっきり言いきれるほどJCの素晴らしさを体感しています。自社の仕事を頑張ること、家族を大切にすることは当たり前であり、その当たり前の上に挑戦していくからこそ成長がある。そしてその挑戦は大きければ大きいだけ成長も大きくなります。私自身現在5年間の在籍期間の中で多くのことに挑戦し、人間として青年経済人として非常に多くのことを学ぶと同時に、かけがえのない仲間をつくることができました。JCは多くの機会に溢れていますが、その機会を成長する機会と捉えるかどうかは自分次第です。言い換えれば、JCは何かを与えてくれるところではなく、積極的参加によって自らが掴み取るものです。本気で取り組んだものには必ずもたらされる自身の成長、そして固く結ばれる友情、その先へつながる明るい豊かな社会の創造。「今」を頑張るものに輝く未来が待っています。修練・奉仕・友情の三信条を胸に全員がJCのすばらしさを体感できるよう、自己最大の挑戦心をもって皆で邁進してまいりましょう。この1年が最も素晴らしい1年となるよう誠心誠意自らを信じ勇気を持って挑戦しよう。。

 

 

<一般社団法人 気仙沼青年会議所 2016年度スローガン>

誠心誠意

~自らを信じ勇気をもって挑戦しよう~

 

<一般社団法人気仙沼青年会議所 基本方針>

  1. 未来を担う子どもたちを育成する事業の実施
  2. 地域の活性化を図る事業の実施
  3. 会員の資質向上を図る事業の実施
  4. 33%会員拡大達成に向けた拡大運動の実施
  5. 効果的な広報活動の実施
  6. 会員と家族の親睦事業の開催
  7. 気仙沼みなとまつりの参画
  8. 創立50周年記念式典・記念事業の実施